大津 3(1−0、2−1)1 鹿児島実業

2009年5月3日 プリンスリーグ九州2009第6節 大分県サッカー協会人工芝 曇り、弱風
(得点)
36分 大津 6 右近秀尚 (右寄り約30mのFK、15車屋のクロスをヘッドですらして左隅にゴール)
68分 大津 10 澤田崇 (右サイド14松本のドリブルから内へ、受けた澤田がドリブルから切り返すと強烈な左足シュートを決める)
79分 大津 14 松本大輝 (左サイドでボールを受けるとドリブルで切り込み、角度のないところから強烈な左足シュートを決める)
83分 鹿児島実 20 

大津 (4-4-2ダイヤ型)

1 藤嶋栄介
2 大塚祐輝
12 藤本貴士
4 古賀鯨太朗
3 岩崎司
6 右近秀尚
7 藤崎裕太
11 本田瑞貴
(→84分 9 坂田良太)
15 車屋紳太郎
(→73分 18 中村周平)
10 澤田崇
14 松本大

鹿児島実 (5-3-2)

17 杉山拳斗
21 中島惇
19 重信勇貴
6 梅元駿佑
5 脇元皓輝
(→77分 2 濱本啓輔)
3 市田浩太郎
8 迫屋諒
7 藤崎星一
(→68分 15 東琢真)
(→75分 20 新飼瑞樹)
10 下栗誠矢
18 荒井一希
(→45分 11 丸山透)
12 才原強
(→68分 14 園田大起)

今年はマリノス下部組織OBが3年生に在籍していることもあり、応援の気持ちも入って多くの試合を見ている鹿実だが、この試合後は率直に言って「悲しい」と感じてしまった。大津がやっているのはフットボールだが、この日の鹿実アンチフットボールにも値しない何かに過ぎなかった。
鹿実は、警告累積でエースの坂本を欠き、5バック気味の超守備的な布陣。前半半ばまでは泥臭いプレスとディフェンスで鹿実ペースに引き込んでいたが、次第に大津がパスワークとサイドを広く使う攻撃で鹿実を翻弄。前半終盤にセットプレーから先制すると、その後は一方的な展開になった。後半になると、5分に1回は大津の決定機が訪れるという、鹿実側から見れば目を覆いたくなるようなゲームになった。終盤、大津の集中力が落ちたところで鹿実が1点を返したが、まさに焼け石に水、スコア以上に力の差があった。ここまではっきりとした質の差を見せられると、鹿実では果たしてビルドアップの意識付けやそのためのパス練習を教えているのか、という疑問に行き着いてしまう。
大津は、速いパスワークと俊足の選手を活かしたサイドアタックが冴えた。特にFW14松本が素晴らしいスピードで相手サイドを完全に蹂躙した。MF10澤田、7藤崎も高速ドリブルとテクニックでチャンスメイク。楽しいパスサッカーと勝負強さは、全国レベルでは例年両立していないが、今年はどうだろうか。